不動産売却に強いおすすめの会社の選び方!不動産会社の選び方を解説!
不動産は個人の持てる大きな財産の一つです。
その売却となると人生で1度も経験したことがない方がほとんどでしょう。
不動産の売却には不動産会社の仲介が必要不可欠ですが、何を基準に依頼する不動産会社を選べばいいのか、悩む方も多いと思います。
この記事では、不動産売却で失敗しないための正しい不動産会社の選び方を解説していきます。
【目 次】
不動産会社の正しい選び方とは
一言に不動産会社といっても、会社によって得意な不動産種別は異なります。
戸建やマンション、土地、投資用マンションやオフィス、アパートなど、種別は様々です。
また、不動産会社には『賃貸物件』を主に使っている会社と『売買物件』を主に扱っている会社があります。
ご自身の所有する不動産の種別により、同種の不動産の取り扱いが多い会社や販売実績の有無を確認し、適した会社に売却の依頼をしましょう。
不動産買取業者選びの5つの基準
不動産の種別以外にも、不動産会社を選ぶ際、基準になるポイントが5つあります。
より優良な不動産会社に仲介を依頼するために、媒介契約を結ぶ前に確認しておきたいことを覚えておきましょう。
1.大手と地域密着の不動産会社の違いを理解する
大手の不動産会社は知名度や広告効果による取扱い件数の多さや、社員教育におけるマニュアルの 徹底、トラブル対応への経験が豊富であることなど、多くのメリットがあります。
ただし、一人の担当者が抱えている案件が多かったり、対応が事務的であるなどのデメリットがあ る可能性があります。
地域密着型の不動産会社は長くその地域の不動産売買に携わり、地域の特徴を熟知している、経験 豊富な営業マンに担当してもらえる可能性が高いことが大きなメリットになります。
しかし、広告効果が比較的弱いことや、売却対応出来る物件が限られる場合がありますので、注意 が必要です。
大手と地域密着、双方の不動産にはそれぞれのメリット、デメリットがあります。
必ずしも大手が良いとは言い切れませんので、これらを踏まえた上で、ご自分に合った不動産会社 を選ぶことが重要です。
2.囲い込みをしない不動産会社を選ぶ
不動産会社の中には『囲い込み』を実施している不動産会社も存在します。
囲い込みとは、他社への広告を控え、自社の抱えている顧客のみに売買の募集を掛けて買手を探す 方法です。
不動産を売買する場合、不動産会社は仲介手数料を売主と買主から受け取ることができますが、買主を他の不動産会社から紹介された場合には、買主からの仲介手数料を受け取ることが できません。
そのため、双方からの手数料を得るために、囲い込みで両方から仲介手数料を得ようとする不動産 会社が存在するのです。
こうした囲い込みを行う不動産会社に仲介を依頼してしまうと、なかなか買主が見つからなかっ たり、相場より安く売却される可能性があるので、気を付けましょう。
囲い込みを行っていないかを確認するには、レインズ(不動産流通機構が運営しているネットワー クシステム)への物件の登録を行っているか、不動産情報ポータルサイトへの登録を行っているか などを事前に調べると良いでしょう。
囲い込みへの対策など、詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
関連リンク|売却中に知っておくべきこと【不動産の『囲い込み』に注意】
3.査定の根拠が明確でない不動産会社には注意
複数の不動産の査定を依頼した際に、不動産会社によって査定額に差がつくことはままあります。
その中で、より査定額の高い会社に仲介を依頼したい売主の気持ちではありますが、査定価格が高い不動産会社が必ずしも良い不動産会社とは言えません。
それは売主の心理を利用し、仲介の依頼を受けるために、わざと高い査定結果を提示する不動産会社が存在するためです。
そのため、不動産の査定を依頼する際は事前に不動産情報ポータルサイトなどで、ご自身の不動産 の相場を調べた上で、周辺相場を踏まえた過去の取引事例や、物件の積算評価を踏まえた金融機関の担保評価の傾向などの客観的な情報から査定の根拠をしっかりと説明してくれる不動産会社を選ぶようにしましょう。
また、不動産会社へ査定の依頼をする際は1社だけではなく、同時に複数社へ依頼し、査定結果を 比較検討すると良いでしょう。
一戸建てやマンション、個人所有の不動産を売却するのであれば、ネット上には一括で複数社に査 定の依頼が可能なサービスが複数存在しています。
そういったサービスを活用し、良い不動産会社を見極める手がかりにすると売却活動がスムーズになるでしょう。
4.実績が豊富な不動産会社を選ぶ
過去の売買実績が豊富な不動産会社は築き上げた独自のルートで買主を見つけてくれる可能性が 高く、売却活動がスムーズに行えます。
実績が豊富かどうかは会社のホームページの実績を確認するという方法の他、宅建業免許の番号か ら判断することもできます。
宅建業免許番号で判断する場合、()の中に書かれている数字を見ることで判断することができます。免許の更新は5年に一度行われますので、もし()の中の数字が(3)の場合、10年から15年の営業 実績があることになります。
また、免許を交付している行政庁に行けば、宅地建物取引業者名簿を無料で閲覧することができま す。
この名簿には過去の実績や行政処分歴などが記載されていますので、ホームページなどの情報だけ では不安だという方は念のため、調べてみることをお勧めします。
営業実績が長いということは必ずしも売買実績が豊富ということにはなりませんが、営業年数が長い不動産会社は年数分の経験値があります。
不動産会社の実績を判断する指標として、参考にすると良いでしょう。
5.募集広告に力を入れている不動産会社を選ぶ
買主を見つけられるかどうかは、募集広告に影響が大きいため、不動産情報ポータルサイトに掲載する際、掲載する写真を工夫したり、説明文をわかりやすく魅力的に記載したりするなど、募集広告に力を入れている不動産会社は営業力が高いと言えます。
売却活動の一環として、不動産会社が行っているサービスの一例には次のようなものがありますので、覚えておくと良いでしょう。
荷物の一時預かり | 売主の荷物を一時的に保管してくれるサービス。 片付いた状態で物件の撮影や購入希望者の内見などに対応できます。 |
写真撮影 | プロのカメラマンによる写真をポータルサイトなどに掲載できます。 |
ホームステージング | 家具や小物による内装の演出をし、物件をよりよく見せてくれます。 昨今は3DCGなどのバーチャルで行う場合もあります。 |
設備・建物保証 | 設備・建物の検査をし、売却後に不具合が合った場合修繕などの保証をしてくれます。 |
買取保証 | 一定期間中に売却できなかった場合、あらかじめ査定をした価格で不動産会社が買取りをしてくれる保証です。 |
買取賃貸 | 業者により買取のあと、賃貸をして住み続けることができるサービスです。 |
不動産会社を選ぶ際には、時代の需要に応じた募集方法を取り入れている不動産会社を選ぶことが重要です。
不動産会社を選ぶときの注意点
ここまでに紹介した5つのポイント
- ・大手と地域密着の不動産会社の違いを理解する
- ・囲い込みをしない不動産会社を選ぶ
- ・査定の根拠が明確でない不動産会社には注意
- ・実績が豊富な不動産会社を選ぶ
- ・募集広告に力を入れている不動産会社を選ぶ
これらを踏まえて不動産会社を選んでも、営業マンの対応次第では買主が見つからないということも多くあります。
営業マンは売主にとって、一番距離が近く、売却について様々なことを話す相手です。
担当者が決まったら、これまでの契約実績や得意エリア、営業手法など、気になることは何でも聞いてみましょう。
また、宅建資格を持っているかや、不動産売却に関わる税金や法律のことなど、専門的な知識があ るかどうかも優秀な営業マンかどうかを判断する材料となります。
営業マンと3ヶ月程度〜長ければ年単位でのお付き合いになりますので、不動産の知識や営業、交渉力のみならず、売主との相性や人間性といった視点でも問題がないか、大事な決断をするときに親身になってくれるか、よく見定めると良いでしょう。
もし、営業マンとの相性が悪いと感じた場合は、担当者の変更をお願いすることも、よりスムーズな不動産売却には必要な判断と言えるでしょう。
不動産は大切な財産です。それを預ける不動産会社、営業マンはいわば、不動産売却のパートナー です。
慎重に選び、納得できる仲介業者を探すように心がけましょう。